新型 陶浴槽製作 楕円形版 後半の様子を製作者からお届けいたします。
さて、前回は成形仕上げを行っているところまでお伝えしましたが、
後半は順調に乾燥した生地の磨き工程と、施釉(釉薬掛け)工程の内容になります。
新型楕円は、経験上、乾燥には問題ないだろうと考えていました。
ただ、底面に近い部分は、従来の2倍ほどの厚みがあるので、
そのことだけ注意すれば、変形など心配することはありませんでした。
長方形などの反抗期を迎えたような浴槽の乾燥とはちがって、本当に素直に乾燥してくれます。
慎重な乾燥を終えて、側面磨きに入りました。
次の写真は削り工程の途中の表面の接写です。
削ると砂面状になりますが、これに釉薬がかかると暖かな良い表情になります。
次の写真は削り工程が済んだ浴槽の表情です。
磨き工程は全て手作業です。
一旦磨いた後に四方八方から眺め、直接手のひらで触りながら凹凸を均一化させていきます。
何度も何度も撫ぜます、凹凸は見ているより手で触るほうが確実に判ります。
手の平が赤くなろうと関係ありません。
成形担当者と私と晩くまで浴槽を撫ぜまくり、磨きました。まるで・・・愛撫ですね。